平成15年 特別講演会内容

−「産業・経済」「資源・エネルギー」「環境」の融合−

 人類は地球規模での「産業・経済の発展」「資源・エネルギーの有効利用」「環境保護」という複雑に絡み合う3つの要因のバランスを保ちつつ、いかに未来を切り拓いていくか、の難問を抱えています。
 本会では、この難問に挑み、本会の前身となる公益法人が自然環境・地球環境保護などの各種の活動を行ってまいりましたが、この活動・理念を引き継ぎ、3つの要因の融合を目的に「地球環境問題へのスーパーコンピュータの応用」「燃料電池」「地球シュミレータ計画」「環境汚染物質排出・移動登録(PRTR)法」etc… のシンポジウムや講演会・研究会を開催し、八木晃一先生(科学技術庁環境性能研究部長)、田中章浩先生(通産省工業技術院機械研究所室長)伊藤利朗先生(三菱電機叶齧ア取締役)、山田博先生(兜x士通研究所常務取締役)、増島勝先生(TDK椛纒\取締役専務)を始め、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NED)、宇宙開発事業団、日本原子力研究所、など産・官・学界から多くの諸先生方に御協力を頂戴してまいりました。
 本年は次の通り開催いたします。

− 記 −

☆開催日:平成15年6月14日(土)
会 場東京八重洲ホール
費 用本会会員=無料
        一般=48,000円(消費税含)

 T.環    境(AM.10:00〜PM.12:00)

−微量化学物質を検出する携帯型バイオセンサー装置の開発−

講師:大村 直也((財)電力中央研究所 生物科学部 主任研究員)

内容:近年、環境ホルモンに代表される微量化学物質が新たな環境問題として 
認識されるようになった。これらの化学物質は極めて低い濃度で存在するため、
高感度かつ簡易な測定法が必要とされ、生物機能を利用するバイオセンサーは、
これまでの物理・化学的測定法にはない選択的かつ高感度な測定を可能にする技
術として注目されており、縦20p×横30p×高さ25pの大きさで、パソコ
ン制御で全自動で測定を行える最小のバイオセンサーを開発。また、このバイオ
センサー装置を種種の部室の測定に適用するために。

 U.資源・エネルギー (PM.12:45〜14:45)

−省エネルギー法改正のポイント−

講師:(財)省エネルギーセンターから講師を招聘します。

内容:2002年6月公布の「エネルギーの使用の合理化に関する法律」
の改正のポイント

 V. 済(PM.3:00〜5:00)

−環境税導入の日本経済・エネルギー需要に及ぼす影響−

講師:永田 豊((財)電力中央研究所 経済社会研究所 主任研究員)

内容:地球温暖化対策の経済手段として、環境税の導入が遡上に上がっ 
ており、その日本経済に及ぼす影響を定量的に把握し評価することが緊 
急の課題となっており、電力中央研究所の長期経済予測システムを使用 
して、課税方式や税収の環流方式の違いに応じて4つのケースを設定し、
日本経済、産業構造、エネルギー需要に及ぼす幅広い影響について報告 
する。