平成12年 特別講演会内容

 T.環  境 

テーマ:PRTR法律制定と企業の化学物質管理
    −世界的な情報システム構築に取り組んでいる潟潟Rーの例で−

 講師:則武 祐二 潟潟Rー 社会環境室 環境安全グループ リーダー
講演概要
PRTR(Pollutant Release and Transfer Registe=環境汚染物質排出・移動登録)法が昨年7月に法制化され2001年から実施される。法律名は「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」。
既に1993年から実質的に取り組んできており、化学物質管理を適確かつ効率的に実施するために、統合的な化学物質管理のネットワーク情報システムを構築、年々機能を拡張し、今後も発展を計画している潟潟Rーの例をとりあげ、PRTR法について講演する。 

 U.資 ー 

テーマ:我が国の原子力発電所におけるヒューマンエラー事象の分析
      −多変量解析による共通的なエラー発生パターンの解明と特徴抽出−
 講師:高野 研一
 (財)電力中央研究所 ヒューマンファクター研究センター 上席研究員 
講演概要
我が国では、最初の原子力発電所が運転開始して以来、ヒューマンエラーに起因するとされる事象が約200件報告されている。これらの事象を一貫してヒューマンファクター分析評価法を用いて分析し、個別の事例検索や共通的対策のため、データべーす化している。
このデータベース化した約200件の事象から、何らかの共通的な傾向や典型的なエラー発生パターン、注目すべきエラーの型、原因などを抽出し、この研究成果を講演する。異なる業種にも転用の指針とする。 

 V.産

テーマ:2025年に至る日本経済の課題と展望
     −経済社会・エネルギーの長期展望−

 講師:大河原 透 (財)電力中央研究所 経済社会研究所 上席研究員
講演概要
日本経済は現在、歴史的な構造転換を迫られている。高齢化やグローバル化などの構造変化が複合的に作用して、マクロ経済、産業構造、地域経済、エネルギー需給などの構造は大きく変化しつつある。高齢化、財政構造改革、金融不安などの構造要因の影響を踏まえ、2010年までの経済社会・エネルギー需給の将来動向を展望する。 
開催日時:平成12年6月4日(日)A.M10:00〜P.M5:00
   テーマT.A.M10:00〜P.M12:00
   テーマU.P.M12:45〜2:45
    テーマV.P.M3:00〜5:00
会場:東京八重洲ホール
     東京都中央区日本橋3−4−13 TEL03−3201−3631
定員:会員のみ参加可100名(スクーリング希望の場合)
   尚、通信受講希望で申込みされた方は6月末までに教材を配布
受講料:無料